人間ドックは治療目的ではなく健康な人が利用するものですから、自由診療となり健康保険は使えないため費用が高額となっていしまいます。さらに自由診療ですから医療機関が自由に料金を設定できる性質があるため、それぞれの医療機関ごとに料金も様々となります。プライバシーへの配慮から完全個室で対応する医療機関もありますし、中にはエステが利用できたり高級ホテルや観光地で受けられる人間ドックもあります。利用者を確保するためには様々なニーズに対応しなければいけませんが、検査以外の部分で満足度を高めるために行われているサービスとなります。
料金が高いからといって検査内容が優れていたり、検査の質が高いことはありませんので、それによって医療機関を選ぶことが大切です。日帰りドックでは5万円以内で受けられる場合もありますし、一泊ドックでも10万円程度からありますが、同じ検査を受けるのであれば費用の安いほうが利用すやすい環境があります。高額な人間ドックを数年に一度受けるよりは、費用の安い医療機関を利用して頻度を上げたほうが人間ドックの目的を果たすには効果的だと言えます。大切なのは検査結果から健康状態を把握し早期治療へと進むことですし、予防の意識を高めることにありますので医療機関の信頼性も重要な部分となります。
異常を発見できる能力はそれぞれに異なりますので、逆に言えば見落とされてしまう可能性も医療機関ごとに異なるため、費用よりも医療機関選びが重要だと言えます。